母の日にプレゼントする花は一般的に「赤いカーネーション」と言われています。

でも、この赤いカーネーションにはどんな意味があるのでしょうか?
母の日に花をプレゼントしようと思ってはいても赤いカーネーションはありきたりですし、他におすすめの花はないのかな、と思っている人もいるのではないでしょうか。
そこで、母の日にピッタリのカーネーション以外の花について紹介していきたいと思います。

赤いカーネーション

赤いカーネーションには「母への愛」や「母の愛」、「純粋な愛」や「真実の愛」といった意味があります。
カーネーションには色々なカラーがあるのですが、最も母親への愛が込められているのが赤いカーネーションになります。
そもそも母の日は1910年にウェストバージニア州で始まった催しです。
少しずつアメリカ全土に広まっていき、1914年になって正式に「母の日」として制定されました。

ウェストバージニア州の知事が「5月第2日曜日を母の日にする」と決めた背景には、バージニアに住む少女アンナ・ジャービスの母親である、アン・ジャービスの死が関わっています。
彼女はかつてアメリカの南北戦争で負傷を負った兵のケアを行い、「マザーズデー・ウォーク・クラブ」を立ち上げ、敵兵のケアも献身的に行っていました。
彼女はそれから2年後に亡くなり、アンナは亡き母を追悼する会を教会で行います。
その際に母が好きだった白いカーネーションを参加者に配ったことから、母の日にはカーネーションを贈るようになったと言われています。

花の種類やカラーによって異なる花言葉は各国で生み出され、日本では赤いカーネーションが最も母の日にふさわしいカラーとして定着していきました。
しかし、母の日だからと言って赤いカーネーションを贈らないといけない、ということはありません。
他にも母の日にピッタリのものがあります。

アジサイ

アジサイには一般的に「移り気」や「浮気」、「無常」といった花言葉がありますが、青いアジサイには「辛抱強い愛情」、ピンクのアジサイには「元気な女性」、白いアジサイには「寛容」といった意味があります。
どの花言葉も優しくて思いやりが溢れるお母さんをイメージしていることから、アジサイは母の日にピッタリの花と言われています。

アジサイは4～5月上旬ごろにお花屋さんや園芸店に出回るので、お店に行けば様々な種類のアジサイを見ることができるでしょう。
種類やカラーも豊富なので実際に見てから決めたり、母親の好きなカラーを選んで花束にしてもらいましょう。

バラ

バラには一般的に「あなたを愛しています」、「愛情」といった花言葉があります。
そのためプロポーズの際にプレゼントする花としても人気です。
ピンクのバラには「上品・しとやか・温かい心・輝かしい」といった意味があり、温かい気持ちで見守っていてくれる母親の愛が込められています。
白いバラには「心からの尊敬・無邪気・約束を守る」などの花言葉があり、紫のバラには「特別の功績・誇り・気品・尊敬」といった意味があるので、白や紫のバラなども母の日にピッタリです。

バラは1年中見られる花なので、母の日に合わせて花を選びやすいのではないかと考えられます。
しかし、バラを花束にしてもらう際は、本数によっても意味が変わってしまうため、プレゼントする際には注意しましょう。
母の日にプレゼントするときは、お花屋さんや園芸店などで母の日にプレゼントする旨を伝えて、購入する本数を決めることがおすすめです。

花束

母の日にプレゼントする花を花束にしてもらう際、どうやって注文したらいいのか分からないという方も多いのではないでしょうか。
花束にしてもらうときは贈る目的や用途を伝え、それに合った花束やアレンジを店員さんに行ってもらいましょう。
購入の際に母の日にプレゼントする花だと伝えることで、日時によって宅配の手配をしてくれたり、母親の好きなカラーでラッピングしてもらえたり、お店によっては母の日のメッセージカードを添えてくれるところもあります。
母の日と言っても何本買ったらいいのかわからないというときは、お店の方に相談すると予算に応じたアレンジでラッピングしてくれます。
お店の方に頼むと自分が選んだ花の他にも、色々な花を追加して予算内でゴージャスな花束に仕上げてくれるでしょう。

フラワーアレンジメント

お店によっては、花束以外にもフラワーアレンジメントで可愛らしく仕上げてくれるところもあります。
フラワーアレンジメントは花瓶に生ける必要がないのでそのまま飾れて便利ですし、あまり花を生けたことがない方にもおすすめです。
家に切り花などが生けられていたイメージがあるときは花束で良いですが、そのイメージがないときには花束よりもフラワーアレンジメントの方がいいかもしれません。
しかし、花束に比べてフラワーアレンジメントは花に入っているスポンジが水を吸っているため若干重たくなり、持ち運びが少し大変になります。
手軽に持ち運びたいという方は、花束を選んだ方がいいかもしれません。

ブーケ

ブーケはフランス語で「花束」という意味があり、日本では茎を長く残したものを花束、茎を短く切ったものをブーケと呼びます。
大きな花束を持って出歩くのは恥ずかしいですが、少し大きめの紙袋に入れて持ち運べるブーケサイズのものであれば、恥ずかしい思いをせずにブーケをプレゼントすることができます。
ブーケはゴージャスに見える花束よりも小ぶりですが、その小ぶりさが可愛らしくて愛らしいため、女性には好まれることが多いです。
しかし、花束よりも若干ラッピングに時間がかかってしまうこともあるので、時間がないときなどは事前に花を選びに行って、プレゼントする当日に受け取りに行く方がいいかもしれません。

鉢植え

母の日と言えば花束やフラワーアレンジメントなどをイメージする人も多いですが、母の日だからと言って花束などをプレゼントしなければならない、というわけではありません。
鉢植えをプレゼントするというのも、個性があって有りです。
実家で鉢植えを育てている家庭であれば、花の育て方に慣れているため花を枯らすような心配はないですし、一度植え付けると何年も枯れずに育つので、花を育てるのが好きな方には鉢植えを母の日にプレゼントしてみるのはいかがでしょうか。
幸い母の日にピッタリのカーネーションやアジサイ、バラなどは鉢植えでも購入できますので、母の日に合わせてお花屋さんや園芸店などを回って、お気に入りの鉢植えを探してみましょう。

母の日は赤いカーネーションというイメージがあるものですが、母親を思う気持ちが表れている花言葉であれば、どんな花を選んでもいいと思います。
花言葉に関係なく母親の一番好きな花をプレゼントしたり、わざわざ取り寄せてプレゼントするというのも、心がこもっていていいのではないでしょうか。
赤いカーネーション以外に、母の日にピッタリだと言われているのはアジサイやバラなどです。
これらの花は母の日に合わせてお花屋さんや園芸店などに出回ります。
フラワーアレンジメントやブーケーなどにしてほしいときはラッピングに少し時間がかかるので、事前にお店に頼んでおくとスムーズにプレゼントできます。
花束をプレゼントする際も、事前に予算やラッピングの方法などを伝えておけば、仕事の帰りにお花屋さんによってすぐにプレゼントできるでしょう。
時間がない方やその日のうちに手渡ししたい方は、事前にお花屋さんに伝えておいた方が良いと思います。