サクマ フラワーノート

食べるのがもったいない!エディブルフラワー

エディブルフラワーは、数年前からよく耳にするフレーズとなってきました。

これは、いわゆる食用花のことを指します。

日本においても、昔からお刺身の付け合わせになどで目にする機会がありましたが、食用というよりも、彩り用という捉え方の方が多かったと思います。

しかし、最近のSNSなどの流行により、見た目にも美しいお菓子などが多く展開され、洋花を用いた美しくカラフルなエディブルフラワーが注目されるようになり、より身近なものとなってきました。

そんなエディブルフラワーについて紹介します。

・エディブルフラワーとは

エディブルフラワーは、食用のお花のことを指します。

「Edible(食べられる)」「Flower(お花)」という意味です。

では、観賞用のお花と食用のお花では一体何が違うのでしょうか。

エディブルフラワーの大前提として食べて毒のないこと、生でも食べられるということが挙げられます。

毒のないものというのは食べられるお花という意味では当然のことですが、実は身近なお花でも毒を持つお花は案外多いのです。

例えば、水仙や紫陽花、クリスマスローズなどといった人気のお花ですが、これらには毒があります。

エディブルフラワーとして販売されているものは、毒のないものや生で食べられるものというだけでなく、「食べるために育てられたお花」であることです。

無農薬もしくは低農薬で育てられたものなので安心です。

エディブルフラワーの苗が売られている場合もあります。

自分で育てる場合には、虫への予防や対策としては、食べても大丈夫なお酢で作られた特定防除剤などを用いるようにしましょう。

エディブルフラワーとして食べられるお花は、およそ70種類あると言われています。

季節などにより、そのお花の種類も変わってきますが、カラーバリエーションなども豊富にあるので、様々なアレンジを楽しむことができます。

・日本のエディブルフラワー

「エディブルフラワー」というと、西洋の色鮮やかなお花をイメージすると思いますが、実は日本でも昔からお花を食べていました。

お刺身の菊も該当し、こちらはおひたしなどでもいただきます。

菜の花やふきのとうも食べられるお花です。

桜茶も、エディブルフラワーと言えるでしょう。

・西洋のエディブルフラワー

「エディブルフラワー」と聞いて連想するのは赤や黄色、紫色といった華やかな西洋のお花です。

よく使われている西洋のエディブルフラワーには、「ナスタチウム」「なでしこ」「マリーゴールド」「パンジー」「ビオラ」などがあります。

・エディブルフラワーの利用法

エディブルフラワーには、様々な使い方があります。

可愛らしいイメージのエディブルフラワーはスイーツにデコレーションされることが多いです。

真っ白なスポンジケーキにお花を可憐に装飾したり、宝石のようなエディブルフラワーゼリーなどはSNS映えすること間違いなしです。

ドリンクに添えられたり、エディブルフラワーをアイスキューブにしてドリンクに入れるという方法もあります。

サラダにエディブルフラワーを入れることによって、グリーンのアクセンにもなります。

カルパッチョなどにも少し添えるだけで一気に華やかさが増す、便利なアイテムなのです。

エディブルフラワーは、柔らかい花びらを持つ繊細なお花を用いています。

そのため冷蔵保存でも、すぐに傷んでしまいます。

このような場合には、ドライフラワーや塩漬けがおすすめです。

このように加工することで、長期の保存が可能になります。

ドライフラワーや塩漬けしたお花は、お菓子や紅茶に入れて楽しむことをおすすめします。

塩漬けのお花のほど良い塩味が、お菓子の良いアクセントとなるので試してください。

・エディブルフラワーの栄養価の高さ

エディブルフラワーは、見た目の美しさだけではありません。

実は栄養も豊富だという点でも、注目が集まっています。

例えば、パンジーの場合には、Aカロチン1200ug、ビタミンB1 0.08mg、ビタミンB2 0.2mg、ビタミンC 130mg、カルシウム32mg、鉄分 1.4mg、リン 65mg、カリウム 360mg、食物繊維 2.1gが含まれています。

これを野菜と比較してみると、エディブルフラワーの栄養価との違いが分かりやすいでしょう。

比較対象としてブロッコリーには、Aカロチン 810ug、mビタムンB1 0.14mg、ビタミンB2 0.2mg、ビタミンC 120mg、カルシウム38mg、鉄分 1mg、リン 89mg、カリウム 360mg、食物繊維 4.4gが含まれています。

・エディブルフラワーを使用する際の注意点

エディブルフラワーには、生花とドライフラワーの二種類があります。

生花はあまり長持ちしません。

イメージとしては生野菜と同じように扱いますが、繊細な花びらを見ても分かるように劣化しやすいので注意しましょう。

乾燥は大敵です。

湿らせたキッチンペーパーなどを上から優しくかぶせ、ラップで湿度を保つと良いでしょう。

ドライタイプのものは1年程度は保管可能です。

余ったものは、早めにドライフラワーや塩漬けにすると良いでしょう。

注意点として、観賞用と食用のお花の区別があります。

例えば、パンジーやビオラなどは見た目が同じで食べられるか観賞用なのか区別をしにくいのですが、観賞用には食用に適していない農薬が使用されていることもあるので気をつけましょう。

謝って口にした場合には、嘔吐や中毒の原因となることもあるのです。

外見的に、エディブルフラワーに似ているからと言って、気軽に口にしないことも大切です。

エディブルフラワーと外見は同じでも、毒性を持つ植物もたくさんあります。

素人判断では非常に危険ですので、エディブルフラワーとして購入したものを用いるというのが安心です。

・エディブルフラワーアレンジ

様々な利用方法のあるエディブルフラワーですが、アレンジも紹介します。

①見た目にも美しいエディブルフラワーのチョコレートバーグ

溶かしたホワイトチョコレートをバットに広げ、その上にフリーズドライのいちごやオレンジなどと一緒にエディブルフラワーを載せます。

冷蔵庫などで冷やし固めると、お花が散りばめられた美しいチョコレートが完成です。

ホワイトチョコレートを用いることでお花の美しい色が強調されますが、ミルクチョコレートやダークチョコレートでも大人っぽい印象に仕上がります。

②エディブルフラワーのゼリーババロア

まるで水中花のような美しく瑞々しいお花のゼリーです。

大きなお花をひとつだけ入れたドーム状のものや、お花のリースのようなドーナツ型で作ったものなどがあります。

ゼリーにすることで、お花本来の持つ色目がさらに引き立ち、まるで宝石箱のようです。

誕生パーティーやひな祭りなど、華やかなシチュエーションにぴったりのデザートです。

③エディブルフラワードリンク

エディブルフラワーを用いたドリンクも、SNSなどではよく見かけます。

塩漬けにしたものを用いる場合と、飾りとして用いる場合とがあります。

結婚式のドリンクなどにも人気が高く、カクテルとしても用いられます。

・まとめ

若い女性などに特に人気のエディブルフラワーは、用いるだけで華やかさを出すことができる便利なアイテムです。

ホームパーティなどの際に少し用いるだけで、一気に華やかなイメージを演出することができます。

購入すると少し高いのですが、プランターなどで育てておくと、ちょっとした時に使用できて便利です。

自宅で育てることで、観賞用としても食用としても用いることができるのでおすすめです。

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