成人式で着物に合う生花髪飾りの作り方
成人式は一生に一度の晴れ舞台であり、通常のイベントとは違い、いつも以上に気合が入ってしまうことでしょう。
成人式は数十年経ってもいい思い出として鮮明に覚えていることが多いので、着物だけでなく髪飾りについても、周りと被りテンションが落ちることだけは控えたい、と思うこともあります。
髪飾りは自分で作れば周りの人と被る心配がなく、自分の好きなデザインに仕上げることができます。
自分で作った髪飾りは着付けをしてくれる美容院によっては持ち込みOKなところもあるので、振袖の着物の着付けをお願いしている美容院に問い合わせて聞いてみましょう。
・成人式のレンタル着物選びは2年半前から
成人式で着るレンタル着物は成人式から2年半前頃からネットやカタログなどで選んだり、直接店舗まで行って振袖を選ぶことが多いです。
レンタル着物は着物や帯など必要なものが全てセットになった価格になるのですが、中には髪飾りなどの小物はこだわりたいと思っている人もいるでしょう。
髪飾りにこだわり、着物に似合うものを用意する際、着物に似合うデザインの髪飾りを探して購入するパターンがほとんどです。
しかし、着物に似合うデザインの髪飾りになかなか出会えなかったり、着物に合いそうな髪飾りを見つけたとしても、しっくりくるデザインではない可能性もあります。
そんなときは自分で髪飾りを作った方が手っ取り早いでしょう。
そうすれば、自分が思い描く髪飾りを身に着けることができるでしょう。
・振袖の着物に合わせた花を選ぶ
髪飾りというと、カチューシャや花冠、ヘアードやコームなど色々な種類がありますが、成人式の振袖に合わせた生花髪飾りを作る際は、コームやUピンなどのアイテムを使った髪飾りが一般的です。
髪飾りの土台を選んだ後は、成人式で着る着物に合わせた花を選びましょう。
着物に合わせた花を選ぶ時のポイントは、着物のカラーや着物に描かれている花からヒントをもらうといいでしょう。
着物のカラーが赤の場合は髪飾りにも赤い花を使ったり、白い花を入れることで髪飾りを強調させることもできます。
さらに着物にバラが描かれているときは、赤や白のバラを使った髪飾りを選択することがおすすめです。
成人式で着る着物のカラーは赤系、ピンク系、青系などが人気で、白ベースの着物も人気があります。
デザインについては古典系、モダン系、ゴージャス系、キュート系など色々なデザインがあるので、着物のカラーやテイストに合わせて生花髪飾りの主体となるカラーを決めることがおすすめです。
・花のひとつは大きくてインパクトがあるものを選ぶのがポイント
花を選ぶときは主役となる花、脇役となる小さくてかわいい花を選ぶのがポイントです。
主役となる花を選ぶときは、着物に描かれているものを選ぶと着物と髪飾りの統一感が出るため、自分で作ったとは思えないほどマッチします。
主役の花は大きなものをひとつにしたり、大きな花を二つにすることも可能です。
大きな花を選ばず、小さな花だけで全体をゴージャスに見せることもできるので、着物に合わせてデザインを考え、それに合う花を選びましょう。
・成人式の髪飾りにおすすめの花
成人式の髪飾りで人気の花はバラやユリ、アマリリスやダリアなどです。
大きな花をポイントにしたいのであれば、これらの花の種類から髪飾りに着ける花を探しましょう。
脇役となる花で人気なのはカスミソウがあり、大きな花の脇役として周りに散りばめれば、ポイントとなる花を引き立ててくれます。
カスミソウは大きな花を引き立てるだけでなく、女性らしい柔らかな印象にしてくれるので、成人式の生花髪飾りを作るときはカスミソウを入れて可愛らしさを演出しましょう。
・生花髪飾りを作るときに必要なもの
生花髪飾りを作るときに必要なものと言えば、「生花」です。
造花などであれば、100円均一やハンドメイドのアイテムを取り扱っているショップなどでも購入できますが、生花の場合はお花屋さんやインターネットなどで購入する必要があります。
お花屋さんによっては仕入れなどの関係があるため、自分がこれだと決めていた花の種類が入荷されていないケースもあります。
しかし、ネットであれば全国各地から取り寄せることが可能なので、自分が思い描いたデザインで髪飾りを完成させることができます。
*用意するもの
1.お花
2.硬めのワイヤー
3.キッチンペーパーまたはティッシュ
4.フローラルテープ
5.花ばさみ
6.ニッパーやペンチなど
7.髪飾りの土台となるコームやUピンなど
ワイヤーや花ばさみ、ニッパーなどは100円均一でも手軽に購入できますし、髪飾りの土台となるコームなども、100円均一の手芸コーナーで購入することも可能です。
キッチンペーパーやティッシュなども、普段から家庭で使用しているもので大丈夫です。
・作り方の手順
生花髪飾りを作るときに必要なものをすべて揃えたら、生花髪飾り作りのスタートです。
始めは生花や葉の茎2cmほど残して斜めにカットし、切り口を水に30分ほどつけておき、生花が長持ちするように水に延命剤や活力剤などを入れるのも良いでしょう。
花を大きく開かせたいときは熱めのお湯に1時間ほど浸しておくと、花がキレイに咲き誇った状態で髪飾りを作ることができます。
生花を水やお湯に浸けおきしたら、花の茎にワイヤーを刺していきます。
この際、茎の真ん中ぐらいまで刺すのがポイントになり、しっかりワイヤーを刺すことができれば、花をきちんと固定できるのでキレイな髪飾りを作ることができます。
大きな花にはワイヤーを2本使い、ワイヤーが交差するように刺しましょう。
全ての茎にワイヤーを刺した後は、適当な大きさにキッチンペーパーやティッシュをちぎり、生花や葉の切り口に巻いていきます。
その後、フローラルテープでくるくると花首からワイヤーまで巻いていき、生花をしっかり固定しながら巻きます。
ワイヤーの部分を5~6cmくらい残したらフローラルテープを切り、すべての花や葉にフローラルテープを巻き付けたら、全体の配置を考えながらコームやUピンに括りつけて完成です。
・髪飾りの保管方法について
生花髪飾りを作るときは、キッチンペーパーやティッシュなどにも延命剤や活力剤などを染み込ませると、長い間キレイな状態を保つことができます。
生花髪飾りは成人式の間際に作ったとしても、狭い箱などに入れて保管すると生花が潰れてしまう可能性もあるので、大きな箱に保管するのがおすすめです。
生花を使っているので、できるだけ涼しい場所で保管しましょう。
成人式の当日、美容院に着付けに行くときは生花髪飾りに霧吹きをしてビニールなどで包んだり、湿らせたキッチンペーパーやティッシュなどを敷いた箱に入れて持っていきましょう。
・まとめ
成人式は一生に一度のビッグイベントなので着物だけでなく、髪飾りにもこだわりたいと思う人も大勢います。
髪飾りにもこだわりたいときは生花で作るのがおすすめになり、生花で髪飾りを作ることで花本来のキレイさを感じることができ、花の色鮮やかさによって顔の印象まで違って見えます。
生花髪飾りを作るときは着物のカラーやデザインなどから花を選び、主役となる花や脇役となる花を選びましょう。
自分で生花髪飾りを作ることで成人式のいい思い出にもなりますし、成人式の会場などでも髪飾りが被る心配もありません。
自分で作った生花髪飾りは世界にひとつだけのアイテムになり、いくつになっても色褪せない素敵な思い出を残せるのではないかと思います。