サクマ フラワーノート

花束をもらったらやること

誕生日や送別会などでもらった花束や、大切な人からもらった花束を思い出として長く持たせたいときには、花束をどのように持ち帰り、お手入れすればいいのか悩む人もいるでしょう。

そこで花束をもらった後の持ち帰り方や、花瓶に生けるときの方法などについて紹介します。


花束をもらったあとの注意点と保管方法


〇花束を持ち帰るとき
花束を持って歩くとき、花束を逆さにして持つ人がほとんどだと思います。
しかし、花束を逆さにすると中から保水の水がこぼれてしまい、花が萎れてしまうので注意しましょう。
花束を持ち帰るときはできるだけまっすぐ持つことがポイントで、机に置くときもできるだけまっすぐ立てかけて置いておく必要があります。

〇持ち帰った後、冷蔵庫で保管しない
お花屋さんには、温度管理されたショーケースに花が並んでいるイメージがあります。そのため花は冷蔵庫で保管した方が長持ちするのではないかと思う人もいるでしょう。

お花屋さんのショーケースは10~15度くらいに設定されていて、花に適した温度で保管されています。
自宅にある冷蔵庫の温度は大体5度前後なので、花束を冷蔵庫に入れてしまうと、冷えすぎて花が枯れてしまうこともあるため注意しましょう。

〇すぐに花瓶に生けられないとき
花束は保水してから時間が経っていることが多いので、持ち帰ったらなるべく早く給水させてあげましょう。
しかし、自宅に花瓶がない、花瓶に生けている時間がないという場合はラッピングを外して、水を張ったバケツなどに入れておきましょう。

水を張ったバケツなどに入れておけば、花瓶に生ける時間がなくても花が枯れたり、萎れてしまう心配がなくなります。
できるだけ早く花瓶や花瓶の代わりになるものを用意して、花を生けてあげましょう。

〇花瓶を選ぶときのポイント
花瓶を選ぶときは、もらった花束の大きさからサイズを選びましょう。
花の本数が多いのに小さい花瓶を選んでしまうと、花が花瓶に入りきらなかったり、花の重みで花瓶が安定せず倒れやすくなってしまうこともあるので注意しましょう。

花瓶を設置する場所によっては大きすぎると邪魔になったりする可能性もあるので、小さいサイズの花瓶を複数購入して、いくつかに分けて飾ることもおすすめです。

普段花を生けることもなく、わざわざ花瓶を買うのが面倒だという方は、自宅にあるマグカップやグラス、ボウルやちょっと深めのお皿を使って花を生けるのもいいでしょう。

マグカップは陶器でできていて安定感があり、花を生けても倒れにくいです。
ボウルやちょっと深めのお皿に生ければ、部屋のインテリアをワンランク上げることができるでしょう。

〇水切りをする
花瓶に花を生ける際は「水切り」という作業をすることで、花をより長持ちさせることができます。
水切りのやり方はとても簡単で、バケツの中に水を入れ、水の中で茎を1~2cm程度切り落とすだけです。
切り落とす際には、花がたくさん水分を吸えるように、斜めに切り断面をできるだけ広くさせましょう。

〇花瓶の水の量
花瓶に生けた茎は水が多ければ多いほど腐りやすくなってしまうので、水の入れすぎには注意しましょう。
逆に水が少なすぎると茎から水を吸うことができなくなり、花が枯れたりすることがあります。
水の量は、茎の先端から3~5cm程度を目安にしましょう。

〇花に花粉が付いていたら
花の種類によっては、雄しべに花粉が付いているものもあります。
花粉が付いているものは受粉するとエネルギーを使ってしまい、早く枯れる原因となってしまうので、花粉袋ごと取って飾ると花が長持ちます。


花を生けた後のお世話


花を花瓶に生けた後、そのまま放置してしまうと花瓶に雑菌が繁殖し茎に滑りがでてきたり、水が濁ってくるので数日に1回は水を取り替えてあげましょう。

特に気温が高くなる夏場は水が腐りやすくなってしまうので1~2日に1回、春や秋は2~3日に1回、冬は3~4日に1回水を取り替えると花が枯れずに長持ちします。

向日葵やストックなどの花は水が腐りやすい傾向があるので、朝晩の2回水を取り替えるのがポイントです。

〇茎がヌルヌルしていたら
水を取り替える際は、茎がヌルヌルしていないかチェックしましょう。
茎がヌルヌルしていると、茎から十分な水を吸い上げることができなくなり花が枯れてしまいます。
水道水で軽く洗い流して再度水切りを行い、花瓶をきれいに洗ってから花を生けましょう。

〇枯れた花や葉っぱは取り除く
花は枯れた部分からは、エチレンガスというガスが出ます。
このガスは元気な花の寿命を縮めてしまうので、枯れた蕾や花、葉っぱなどがある場合は早めに取り除きましょう。

〇花はエアコンの風などで元気がなくなることもある
花はとても繊細な植物ですので、冷暖房の風が当たりやすい場所や暖かすぎる場所に設置すると花が枯れやすくなってしまうことがあります。
花の元気がなくなる場合は設置する場所を変えてみるのも、花を長持ちさせる方法の一つです。

花も生きているので、夜には葉の裏の気孔を閉じて休みます。
そのため24時間明るい場所に設置するとエネルギーを溜めることができなくなるので、日中は明るく、夜は暗くなる場所におくことがおすすめです。

〇果実のそばに置くのを避ける
果実は常温で保管する人や、カゴなどに入れて花瓶の近くに置いている人もいます。
花と同様にエチレンガスを発生させる果実の近くに花を置くと、花が枯れやすくなってしまうので、果実の近くに置くのは控えましょう。

主にエチレンガスを発生させる果実はリンゴや梨、メロンや柿、バナナなどです。
こういった果実は花の近くに置くのではなく、少し離した場所で保管することをおすすめします。

もらった花束は逆さまにせずに持ち帰り、持ち帰った後は花瓶に生けて少しでも花が長持ちするようにしましょう。
花は飾る場所や枯れた花、果実などの影響で元気がなくなったりすることもあるので、水を取り替えるタイミングで枯れているところがないか、萎れていないかをチェックしましょう。

花が枯れやすい、元気がないと思うときは設置している場所が原因かもしれませんので、場所を変えることも花を長持ちさせるポイントです。

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