サクマ フラワーノート

花をより長く、美しく、楽しむために

花を買ったり、もらったりしたときには、花瓶を用意して部屋に飾る人も多いと思います。

花はいつか枯れるものだと知っていても、もう少し長持ちさせたい、美しい花を見て楽しみたいと思うのは素晴らしいことです。

花は人の心を癒す力があり、キレイな花を活けておけば部屋もオシャレに見えます。

キレイな花を飾るのであれば、花を長持ちさせるテクニックを使って、少しでも長く美しい花を楽しめるように工夫してみましょう。

花瓶はキレイに洗った物を使用した方が良い

花が傷む一番の原因は、水や茎などからくる腐敗ということが多いと言われています。

花を活ける際に、花瓶を用意するのは基本なので忘れることはありませんが、花瓶の中はキレイに洗っているでしょうか?
花瓶の中はキレイに洗っていても意外と汚れていたり、前回使用した際に水を捨てただけで乾かした花瓶を使ってしまうと、内側に汚れが付いたままになってしまいます。

その花瓶に水を入れると汚れが水に溶け込み、水が汚れてしまうので花が長持ちしなくなるのです。

花を活ける前に買ってきたばかりの花瓶であっても、使用する前にしっかり洗ってから使用しましょう。

基本的な花瓶の洗い方は食器用のスポンジに中性洗剤を付け、目に見えない汚れや雑菌までしっかり洗います。

花瓶は毎日水を換える際にも、軽く洗うようにすると花も長持ちします。

花を活ける前に茎もしっかり洗う

花瓶を洗って花を活ける準備ができたら、花の茎を洗います。

この際にゴシゴシ強く洗ったり、花瓶のようにスポンジなどを使って洗う必要はないのですが、花には今まで浸かっていた古い水が付いていることもあるので、茎の部分を軽くさするように古い水を洗い流しましょう。

古い水を洗い流すことによって茎のぬめりなどがなくなるので、新しい水がすぐに腐るということもなくなります。

花を活ける前に茎をしっかり洗ったり、水換えの際に毎回茎を洗うようにすると花も長持ちさせられます。

茎を洗った後は花がしっかり水を吸い上げられるように、水切りを行います。

水切りというのは、買ってきた花をそのまま活けるのではなく、園芸用のハサミを使って茎の切り口を新しくすることを言います。

水切りをするときは真っすぐ切るのではなく、茎を水に付けた状態で斜めに切ることがポイントになります。

茎が乾いてしまうと茎が水を吸い上げにくくなってしまうので、必ず水切りをするときはボールやバケツなどに水を入れ、その中に茎を付けながらハサミで一気に切りましょう。

水切りは茎がヌルヌルになったと感じたとき、花が元気がないと感じたときなどに行うと、再度花が水を吸い上げるようになるので、花が元気になり長持ちします。

水に浸かる葉っぱは全て取り除く

茎の水切りを行った後は、すぐに花瓶に活けると考える人も多いと思いますが、これは間違いです。

水切りをした後は、水に浸かってしまう葉っぱを全て取り除いてから花瓶に活けるのがポイントになります。

葉っぱを取り除かずに花を活けてしまうと、水に浸かった葉っぱが腐り、花瓶の水を腐らせてしまうことがあります。

花瓶の中の水が腐ってしまうということは、花が新鮮な水を吸い上げることができなくなるので、花が早く枯れたり、元気がなくなって萎れてしまうこともあります。

葉っぱを取り除く際は花瓶から出る部分だけを残し、後は全て取り除いておくといいでしょう。

水換えの頻度は2~3日に1回でも大丈夫?

花を花瓶に活けた後、何日に1回水換えをしているでしょうか?
日常生活が多忙だと毎日水替えをするのが大変になり、つい2~3日に1回の水換えとなることもあるでしょう。

しかし花は水に影響されやすいので、花瓶の水は常に新鮮にしておく必要があります。

水換えの頻度は1日1回がベストになり、水換えをするときは新しい水に入れ替えるだけでなく、花瓶に汚れや雑菌が付いている可能性もあるので、花瓶をキレイに洗い、茎が腐りかけているときは再度水切りを行いましょう。

水切りをした後は、花瓶に活ける前に葉っぱを取り除いて、新しい水が入った花瓶に活けましょう。

水が腐らないようにするポイントとしては、花瓶にたくさんの花を詰めないようにすることです。

たくさんの花を詰め込んでしまうと花の風通しが悪くなるので、蒸れて根が腐りやすくなったり、カビが生えることもあります。

花が枯れてきたときの対処法

花には寿命があるので枯れてしまうのは当然ですが、花が枯れてきたからと言って捨ててしまうのは勿体ないです。

枯れてきた花でも手入れをすれば、再びキレイな状態に戻すことができるので、その方法についても知っておきましょう。

花が枯れてきたときは、切り花専用の栄養剤を使うのがおすすめです。

栄養剤とは花に栄養を与えるだけでなく、水にバクテリアが繁殖するのを抑えたり、水揚げを良くする効果があります。

花は新鮮な水だけではキレイに咲き誇ってくれないので、栄養剤を使って花本来の鮮やかさやイキイキさを取り戻してあげましょう。

栄養剤を使っているときは水揚げしやすくなりますし、雑菌が繁殖しにくくなるため、水換えの頻度を抑えられると考える人もいます。

しかし切り花の茎を水に浸けているということは、茎は傷んで柔らかくなるので雑菌なども繁殖してきます。

そのため栄養剤を使ったとしても、水換えの頻度は1日に1回が目安となるのです。

ドライフラワーにして飾って楽しむ

切り花としてキレイな花を楽しみ、栄養剤を使っていても花が枯れてきたようなときには、より長く花を楽しむためにも、切り花をドライフラワーにしてみるのはいかがでしょうか。

ドライフラワーは初心者の方でも簡単に作ることができるので、その作り方について紹介します。

ドライフラワーの作り方は「ハンギング法」、「ドライインウォーター法」、「シリカゲル法」、「グリセリン法」などがあるのですが、初心者の場合はハンギング法がおすすめです。

ハンギング法は自然乾燥するように吊るすだけなので、この4つの作り方の中でも一番簡単にドライフラワーを作ることができます。

ハンギング法でのドライフラワーの作り方は、花を麻紐などで茎の部分を縛った後、風通しが良くて直接陽が当たらないところに吊るすだけです。

このまま約1~2週間程度待てば、自然にドライフラワーになります。

活けていた花をドライフラワーにするときは、水に浸かっていた部分を切り落とし、乾燥しやすくなるよう少ない本数で束ねることがポイントです。

たくさんの花を1つに束ねてしまうと風通しが悪くなり、乾燥しきらない花も出てきてしまうので、早くドライフラワーを作りたいときは少量の束をいくつか作って、風通しがいいところに吊るしてしっかり乾燥するまで待ちましょう。

切り花というものは、茎や水、雑菌などにより腐りやすくなるのが普通です。

茎が腐ってしまうということは花を長く楽しめなくなりますので、花を活ける前に花瓶と茎をしっかりと洗い、水換えは1日1回行いましょう。

それでも花に元気がなくなってきたと感じるときには、水切りをして様子を見たり、栄養剤を使って花の元気を取り戻してあげましょう。

どんなに手入れをしても花はいつか枯れてしまうものなので、手入れをしても枯れてしまったときはドライフラワーにして、より長く花を楽しんではいかがでしょうか。

ドライフラワーは部屋に中に吊るしておくだけで作れるものから、花のボリュームを落とさずにドライフラワーにできるものもあるので、色々な作り方でドライフラワーの違いを楽しんでみるといいでしょう。

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