あつい夏を鮮やかに彩るお花たち 5選
お花は日常を彩る素敵なエッセンスになってくれますが、庭に植えても中々キレイに咲いてくれなかった、部屋の中に置いていたら枯れたという経験を持つ方もいるのではないでしょうか。
現在、日本で手に入れることができるお花には、海外から輸入されたものも混ざっています。
日本のお花もそれぞれが持つ性質によっては、時々の気候によって馴染めずに弱ってしまうこともあります。
そこで数あるお花の中から、夏の暑さに強い花を5種類ピックアップして紹介したいと思います。
どれもキレイなお花ですので、お気に入りの花を探してください。
・センニチコウ(千日紅・別名:千日草)
センニチコウはヒユ科の一年草(一年の内に種子から発芽、開花、種子を残すこと)の植物で、パナマ、グアテマラ原産のお花として知られています。
約50cmの高さに成長し、7月から9月にかけて赤やピンク、紫色の丸い花を咲かせます。
花を触ってみると、少し乾いたようなカサカサとした感触が楽しめます。
花びらが硬いため、ドライフラワーの材料としても好まれています。
夏の暑さに強い植物なので、土が乾いた時にたっぷりとお水をやることが育てるコツです。
湿度が多いと弱ってしまうので、できるだけ水はけや風通しの良い土壌で育てましょう。
肥料をやりすぎると葉の育ちが良くなり、反対にお花が咲きにくくなってしまうので注意が必要です。
非常に丈夫なお花なので、庭に植えて楽しんでいる方も多い人気のお花と言えます。
花言葉:「色あせぬ愛」「変わらぬ愛」
・トレニア
こちらはツルウリクサ属アゼナ科の植物で、熱帯アジア・アフリカなどで咲くお花です。
大体6月から9月にかけて、背丈約20~30cmくらいに成長し、スミレに似た花を咲かせます。
そのことから夏のスミレ「ナツスミレ」という名前で呼ばれることもあり、葉っぱと花がたくさん育つのでハンギングバスケットなど、ボリュームのある鉢植えを作りたい時にぴったりのお花です。
横に向かって伸びていくので、花壇のふちを彩るお花としても非常に優秀です。
カラーは白やピンクのグラデーションや青や白のグラデーションなど、様々な種類があります。
柔らかい土を好むお花なので、できるだけ柔らかい土の上で育てて、乾燥に弱い性質があるので、水やりも丁寧に行うようにしましょう。
土の表面が乾いてしまう少し前に、水やりをすることがおすすめです。
太陽の光は好きなのですが、真夏の強い光には少し弱いので、強い西日が当たらない場所を選んで植えることもポイントです。
梅雨の時期から夏場にかけて選定を行っておくことで、その後の秋から晩秋までと長い間お花を楽しむこともできます。
花言葉:「ひらめき」「温和」
・ニチニチソウ(日々草)
こちらはキョウチクトウ科ニチニチソウ属の一年草です。
通年通して暖かい場所で育てることによって多年草として育てることもできますが、耐寒性が薄いため、主に夏に楽しむお花として知られています。
花は約3~4cmと小ぶりで、5枚の花弁の可愛らしいシンプルなお花を咲かせます。
カラーはピンクや赤、紫など葉の濃い緑色と合わさって、シンプルながら力強く可憐な印象を与えてくれるお花です。
それぞれのお花は短命ですが、次々と新しい花を咲かせてくれます。
熱帯原産のお花として、高い気温や強い光を好みます。
日当たりの良い場所を特に選んで植えるようにしてください。
日光が少なすぎると、間延びして花付きが悪くなってしまうことがあります。
湿度が高すぎると根腐れを起こしてしまうので、乾燥させないように、湿度を高めないような緩急のある水やりをすることも大切です。
植え付け後からは、一日一回を目安に水をあげましょう。
加えて、たくさんの花を咲かせるために、たくさんの養分を必要とするお花でもあります。
週に一度肥料を与えることで、よりキレイなお花を咲かせてくれます。
冬場にはハウスなどで栽培しないと枯れてしまいますが、ハウスで冬を越すことによって一年目の茎が枝化するようになります。
花言葉:「楽しい思い出」
・エボルブルス(アメリカンブルー)
エボルブルス属の植物で、北アメリカから南アメリカ、アジアの熱帯地域などに生息しています。
一般的に園芸化はされておらず、日本で流通している品種を便宜上エボルブルスとして呼ぶことが多く、そのためエボルブルスではなく個別のニックネームとしてつけられたアメリカンブルーという名前で呼ばれることもあります。
現在園芸用として出回っている花は、エボルブルスの中でも南米原産のエボルブルスを元に作られた品種であり、キレイな青い花をたくさん咲かせてくれます。
約20~40cmに成長し、青くて可愛らしい花を5月から10月にかけて咲かせます。
日光が好きなお花で、水はけの良い土地を好みます。
葉が生い茂りやすく、その分葉っぱに養分を吸われてしまうので、適度にカット(摘心や切り戻し)をすることがおすすめです。
選別した枝に栄養を行きわたらせることによって、お花が咲きやすくなります。
ただ冬の寒さには弱いので、毎年エボルブルスを楽しみたい場合には、一年に一回種を植える必要があります。
もし越冬させたい場合は鉢植えは室内に、地植えの花は鉢に植え替えて春まで管理をすることになります。
アメリカンブルーの白いお花のバージョン、「アメリカン・ホワイト」という品種も日本で出回るようになりました。
こちらも素朴で可憐なお花を咲かせてくれるので、気になる方はチェックしてみましょう。
花言葉:「ふたりの絆」「あふれる思い」「清潔」「清涼感」
・サンパラソル
サンパラソルは、非常に暑さに強いお花として知られています。
特に近年猛暑が続く日本ですが、その気候にも負けないお花として注目を高めてきました。
つる性の植物で、夏から秋にかけて赤やピンク、白に黄色のお花を楽しむことができます。
ユニークでトロピカルなお花の形も独特で花弁の先がとがっており、パラソルのようにも見えます。
サンパラソルには、サンパラソル・サンパラソルビューティ・サンパラソルジャイアントなどの種類があり、後者に行くほど支柱をつたって高く上に伸びていきます。
中でもサンパラソルジャイアントは、モッコウバラや藤のように窓全体を覆った形で育てることもでき、窓辺に華やかな雰囲気を作ってくれます。
小ぶりに育てたい場合やできるだけ大きく育てたい場合など、それぞれに合わせたサンパラソルの種類にも注目してください。
サンパラソルは根の中に水分をためることによって、夏の暑さにも力強く対応してくれます。
数日水やりができないという時にも、なんとか耐えてくれます。
サンパラソルは越冬をすることによって、翌年もお花を楽しむことができます。
寒くなりきる前に室内に入れるか、切り戻しをしてお花に冬のダメージがいかないようにしましょう。
鉢植えをする際には、花のサイズによって大きな鉢に植え替える必要が出る場合もあります。
サンパラソルは紹介した中でも特に夏の暑さに強いお花なので、初めて花を育てたいと思っている方にもぴったりです。
花言葉:「固い友情」「硬い約束」
・まとめ
5種類の夏の暑さに強いお花を紹介しました。
どのお花もサイズや色が様々で、とても素敵な花を咲かせてくれるでしょう。
同じ名前のお花でも、咲く花の色を好きに選択することができるので、好きなイメージで庭を彩ることもできます。
全体的に丈夫なお花をピックアップしたので、これから庭いじりを始めたいと考えている方も参考にしてください。