サクマ フラワーノート

涼しげでお洒落な
ハーバリウムとは

「ハーバリウム」という言葉をご存じでしょうか。

ハーバリウムはインテリアや贈り物にもピッタリのアイテムで、お花屋さんを始め雑貨店やインターネット通販などでも多く販売されています。

見た目が非常におしゃれなことから、自分で作ってみたいと思う人も増えています。

ハーバリウムは材料を用意し、作り方を覚えれば手作りすることができます。
必要なものはお花屋さんで用意できるので、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。

今回はハーバリウムの作り方やおすすめの花などについてご紹介します。


ハーバリウムとは


ハーバリウム(Herbarium)は植物の標本という意味があり、ブリザーブドフラワーやドライフラワーなどをガラスなどの容器に入れて、専用のオイルに浸したものを表します。

ハーバリウムにすることで美しい花を長期間楽しめるようになり、切り花などとは違ってお手切れをする必要もないことから、花をすぐに枯らしてしまう人や手軽に部屋を明るい雰囲気にしたいときにもおすすめのアイテムです。

販売されているものは結構高価なものもあるため手が出しにくいこともあるのですが、作り方を覚えて何度かトライすれば、理想のハーバリウムが作れるようになります。


世界に一つだけの手作りハーバリウム


○ハーバリウムにおすすめの花

ハーバリウムで人気なのがアジサイやカスミソウ、茎の長いお花などで、色味を揃えたり複数のカラーを入れたいときは2~3色程度に抑えることがポイントです。

お花は小さいものをたくさん入れたり、大きなお花をワンポイントとして入れるのもおすすめです。

○ハーバリウムを作るときに必要なアイテム
ハーバリウムを作るときは瓶やボトル、ガラス容器などを用意します。

瓶やボトル、ガラス容器などはオイルがこぼれないようにする必要があるため、蓋ができるタイプのものを選びましょう。

お花は切り花として販売されているものではなく、プリザーブドフラワーやドライフラワーとして販売されているものを用意しましょう。

切り花だとドライフラワーにする手間と時間がかかってしまいます。ドライフラワーであればお花の水分が抜けきっているので、乾燥させたりする必要もありません。

ドライフラワーはお花屋さんや専門店、100円均一などでも購入できます。

またお花と一緒にオイルに付けるパールやビー玉、植物や貝殻、ラメなど様々なアイテムを用意しておくと、おしゃれで可愛らしいハーバリウムを作ることができます。

ハーバリウム用のオイルやピンセットなどは手芸屋さんや100円均一などでも購入できますので、これらのアイテムを揃えておきましょう。

○ハーバリウムのオイルと注意点
ハーバリウムは水を使っていると思っている方もいるかもしれませんが、水を使ってしまうとお花の腐敗が早く進んでしまうため、ハーバリウムを作るときは専用のオイルを使うのがポイントです。

使用するオイルは発火しにくいものを使っているのですが、中には可燃性のものもありますので作る際には十分にご注意ください。

オイルは化粧品などの材料にも使われるものなので作る際、万が一皮膚についてしまっても肌が荒れる心配もなく、石鹸などで洗い流すだけでOKです。

<作り方>
・ハーバリウムを作る際はまず瓶やボトル、ガラス容器などを清潔にするため、煮沸洗浄したり、キッチンハイターに浸した後、自然乾燥させてしっかり消毒しましょう。

消毒を簡単に済ませてしまうと瓶などの中に雑菌が残っていて、それが原因で早くお花が腐敗してしまうこともあるので注意しましょう。

・次にハーバリウムに入れるお花やビー玉などの配置を決め、消毒しておいた瓶にオイルを注ぎながら、お花や飾りとなるアイテムをピンセットで順番に入れていきます。

・瓶の上の方まで花が入ったら、オイルをしっかりと注いで少し時間を置き、瓶の蓋を占めれば完成です。

プレゼントとして作る際は相手の好きなカラーでまとめたり、できるだけシンプル且つおしゃれに見えるものが好ましいです。

また、自宅に置くものを作る場合は好みのカラーや好きなお花を選んで、どのように配置した方がいいのか決めるのも手作りの醍醐味と言えます。


ハーバリウムを長持ちさせるポイント


ハーバリウムは永久的にきれいな状態を保てるわけではなく、きれいに見られるのは一般的に半年から1年程度とされています。
お花の変色や劣化、オイルが変色してきたときは半年持たないこともあります。

ハーバリウムをできるだけ長持ちさせたいときは、作るときにしっかり消毒をして雑菌をきれいに取り除く必要があります。
またハーバリウムに使うオイルはいくつかの種類がありますので、よりきれいな状態を保てるものを選びましょう。

オイルによっては色抜けしたり、色が移りやすかったりすることがありますので、事前にどんなオイルを使った方がいいか確認しておきましょう。

○直射日光が当たる場所は避ける
ハーバリウムは直射日光が当たりやすい場所に設置すると、お花の腐敗が早くなってしまいます。

何故なら、ハーバリウムに使っているお花はプリザーブドフラワーやドライフラワー用の乾燥したものだからです。

プリザーブドフラワーやドライフラワーなどは直射日光に弱く、日光が当たる場所に設置するとその部分からどんどん色が褪せていき、色あせした部分は古い雰囲気になってしまうので、できるだけ日光が当たらない場所に設置しましょう。

○火気厳禁
ハーバリウム用オイルであったとしても、瓶の中にはたくさんのオイルを入れているため、火のそばに置かないようにしましょう。

オイルの種類によっては可燃性のものもあるため、火のそばに設置してしまうと瓶やガラス容器から熱が伝わり、発火する可能性があるので注意しましょう。

○落下に注意する
ハーバリウムは割れやすい瓶やガラス容器などを使っているため、高いところに設置すると落下したときにガラスが割れて、オイルが散乱してしまうこともあります。

できるだけ高いところに設置するのを控えたり、ハーバリウムが倒れても台から落下しないように奥の方に設置するのがおすすめです。

○処分方法
半年から1年くらい経つとお花の色味が悪くなったりすることもあります。
色味が悪くなったものはずっと飾っておくのではなく、処分して再度新しいものを作って設置しましょう。

ハーバリウムはオイルを使っているのですが、可燃ごみとして処分することができます。

オイルは水に溶けないので流し台などに捨ててしまうと配管が詰まる原因となります。
オイルを処分する際はビニール袋と紙パックを用意し新聞紙を入れた後に、発火防止のため水を入れましょう。

その後、オイルを注ぎ込み新聞紙にオイルを吸収させて、漏れないようにビニール袋の口をガムテープなどでしっかりと閉じて、可燃ごみとして出しましょう。

瓶やガラス容器は可燃ごみではなく、自治体によって処分する方法が異なりますので、住んでいる地域のごみの出し方を調べて処分しましょう。

また、オイルやお花などを処分した後は、瓶やガラス容器をきれいに消毒すれば再度活用できます。

ハーバリウムは材料を用意すれば、意外と作るのは簡単です。
ですが、初めて作る際には不安な点も多いことと思います。

そのような際にはお花屋さんに相談をしてみましょう。
お花屋さんではバーバリウムに必要なものが全て揃いますので、初めてチャレンジする方でも安心です。

バーバリウムに適したお花を選んでもらえますし、細かな注意点なども合わせて聞くこともできます。
理想的なバーバリウムを作り上げられるよう、しっかりと確認してから始めてくださいね。

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