冬でも綺麗な寒さに強い花
冬は部屋もお庭も殺風景になりやすい時期ですが、冬の寒い季節にも強い花であれば、お庭も綺麗に彩ることができます。
冬のガーデニングは虫が少なく、害虫により花が枯れてしまうことが少ないですので、お手入れがあまり頻繁にできない方も気軽にガーデニングが楽しめます。
また冬はベランダなどで花を育てれば、花に雪が積もることもなく、冷たい風も当たりにくいので初めて花を育てたいと思っている方にもおすすめです。
お花屋さんでは冬でもたくさんのお花が売られていますし、育て方なども教えてもらえます。
お花選びに迷ったらお花屋さんに足を運んでみてはいかがでしょうか。
寒さに強い花とは
寒さに強い花は耐寒性を持っていて、気温が下がる冬に花を咲かせるものを表します。
ヒマワリなど夏の暖かさを好む花があるように、気温が低い冬を好む花も多くあり、このような花であれば寒さを気にすることなく飾ることができるでしょう。
殺風景のお庭を彩りたいのであれば冬の花を育てて、お庭を明るくしてみましょう。
○シクラメン
シクラメンは秋~春にかけて開花時期となり赤やピンク、白などの定番色から、紫や黄色など様々な色が展開されています。
シクラメンは茎先にて花冠が5つに分かれた花が1輪ずつ咲くのが特徴で、多くのお花屋さんで取り扱われており、苗から育てる必要がないためガーデニング初心者の方にもおすすめです。
シクラメンには室内で育てる一般的なものから、お庭で育てられるガーデンシクラメンなどの種類があります。
室内で育てるシクラメンは耐寒性が弱いため、お庭に出すとすぐに枯れてしまうのですが、ガーデンシクラメンはお庭で育てられるよう、耐寒性の強い種類として品種改良されました。
お庭にシクラメンの花を植えるときは、ガーデンシクラメンを選ぶのがポイントです。
○クリスマスローズ
クリスマスローズは常緑の多年草で、クリスマスの頃に咲くことからこの名がつけられました。
この花はうつむいて咲く花がとても可愛らしく、一重咲きから八重咲きまであります。
クリスマスローズは白や黄色、紫などのカラーが定番なのですが、ピンクや赤、緑がかったものなどもありますので、お庭で育てる際は色んなカラーのクリスマスローズを植えて、彩をよくすると殺風景なお庭を綺麗に彩ることができます。
○スノードロップ
スノードロップは雪のしずくという名前が付けられていることもあり、白い小さな花を咲かせる品種です。
開花時期は2月で、雪解けの時期に花を咲かせるため耐寒性が強い花です。
スノードロップは花屋によって販売しているところと、販売していないところがあります。
球根を入手した場合は8月上旬~10月に植え付けを行い、発目するまでは半日陰で管理して、芽が出たら日当たりのいい場所に移すのがおすすめです。
○アネモネ
アネモネは2月下旬~5月頃まで花を咲かせる品種で、赤やピンク、白や紫、青など様々なカラーが展開されています。
一重咲きや半八重咲き、八重咲きなど様々な種類があり、一重咲きよりも半八重咲きや八重咲きの方が花びらの枚数が多いので、お庭を綺麗に可愛らしく彩ってくれるでしょう。
アネモネの球根を入手した場合は10~12月に植え付けを行い、根が長く伸びるので花が値をしっかり伸ばせるような深い鉢植えを用意するのがおすすめです。
○クロッカス
クロッカスは2~4月くらいまで花を咲かせる品種で、原産地である地中海沿岸では約80種類もの原種があると言われています。
葉が細長く縦に伸び、その葉には白い溝があるのが特徴で、カラーについては黄色や紫、白や赤紫、薄紫など様々な色があります。
クロッカスは小さく可愛らしい花なので、お庭にカラーごとに植え替えると綺麗に見えます。
○キンセンカ
キンセンカは耐寒性が強い品種で、日本においても幅広い地域にて親しまれています。
黄色やオレンジなどのカラーが人気で、見ているだけでも元気をもらえる花です。
一重咲きや八重咲きなどたくさんの種類があるのですが、八重咲きを選ぶとたくさんの花びらで、花のめしべが見えなくなるほど美しい種類です。
○クレマチス
クレマチスは11月~3月にかけて花を咲かせる品種で、オフホワイトのベルのような形をした可愛らしい花を付けるのが特徴です。
原種は300種類あると言われていて、日本にはカザグルマやハンショウヅル、センニンソウなどの種類があります。
クレマチスは新しい枝に花が咲く新枝咲き、新しい枝にも古い枝にも花が咲く新旧枝咲き、そして古い枝の先に花が咲く旧枝咲き、こちらの3つの咲き方があります。
それぞれ剪定の仕方も違うので、クレマチスを育てるときは注意が必要です。
○クリサンセマム
クリサンセマムは12~5月くらいにかけて花を咲かせることから、長い間開花を楽しめる品種です。
原産地の北アメリカでは多年草なのですが、日本の気候では夏越が難しいため、一年草として育てるのが一般的です。
クリサンセマムは一株にたくさんの花を付けるため、お庭に植えてもボリュームがあり、たくさんのカラーを植えることで、お庭全体を綺麗に彩ることができるでしょう。
○デイジー
デイジーは12~5月にかけて花を咲かせる品種で、耐寒性が強いことから冬の公園や街の花壇などで見かけることが多いです。
デイジーは一重咲きや八重咲きなどがあり、白やピンク、赤や黄色、紫や青など様々なカラーが展開されています。
冬になるとお花屋さんでも鉢植えとして販売されていますので、植え替えなどを行うのが面倒だったり、ガーデニング初心者の方は鉢植えを買ってお庭に設置するのもおすすめです。
冬は鉢植えのカラーを暖色系にするのがおすすめ
お庭が殺風景になる冬はお花を植えたり、鉢植えを置いたりして綺麗に彩ることができます。
鉢植えの場合は鉢植えのカラーにも注目すると、暖かい和みのある風景を演出することができます。
鉢植えの色は暖色系を選ぶのがポイントで、赤やオレンジ、黄色などのカラーを選ぶのがおすすめです。
花の寒さ対策
冬に花を咲かせる品種は耐寒性が強いとされているのですが、寒波が来たりすると寒さに耐えられず枯れてしまう花もありますので、お庭でガーデニングを楽しむのであれば花の寒さ対策についても覚えておいた方がいいでしょう。
鉢植えの場合は花の上から段ボールや発泡スチロール、ビニールなどをかぶせると寒さを緩和させることができます。
また雪や霜などから花を守ることができますので、長い間花を楽しめます。
コンクリートの上に鉢植えを設置している場合は、コンクリートから寒さが伝わってしまうこともありますので、鉢植えとコンクリートの間にレンガやスノコなどを置くことで冷気を避けることができます。
また見た目を重視する場合は、フラワースタンドなどに鉢植えを入れて可愛らしく演出すると、見た目もよくなりおしゃれに演出できるので玄関先などの鉢植えはフラワースタンドに入れるのがおすすめです。
このように寒い冬でも、寒い季節を選んで咲く花がたくさんあります。
冬でもお花屋さんに行くと色々な鉢植えが販売されていますので、鉢植えになっているものを購入してお庭に植え替えたりすると、球根から育てる必要がなくなるためガーデニング初心者の方でも気軽に楽しめます。
花の品種によっては様々なカラーが展開されているものもありますので、お庭に植え替えるときは綺麗に見えるように色分けしたり、お庭の日当たりや風通しなどから植える場所を決めることもガーデニングのポイントです。
種から育てたい場合でもお花屋さんに育て方を教えてもらえば、きれいな花を咲かせることができるでしょう。
お花の種類によっては比較的育てやすいものもあり、寒さ対策などを行うと寒さで花が枯れる心配もなくなりますので、長い間開花を楽しめるでしょう。