サクマ フラワーノート

切り花がもっと長持ちする、10の方法

花をもらったときやお花屋さんでキレイな花を見つけて思わず買ってしまったときは、できるだけ花を長持ちさせたいと思うものです。

ただ花はすぐに枯れてしまうもの、と思っている人もいるかもしれません。

もちろん切り花の寿命は花の種類や売られていた期間などによっても異なるのですが、しっかりと手入れをしていると切り花が長持ちするため、キレイな花を長い間楽しむことができるでしょう。

そこで切り花が長持ちする方法について紹介します。

切り花の寿命とは?

切り花は種類によって寿命が異なり、季節によって期間も様々です。

春の4~5月頃、秋の10~11月頃であれば、7~10日程度は花を楽しむことができます。

しかし6~9月頃の暑い夏場になると花持ちが悪くなってしまうので、4~5日程度と少なくなります。

最も切り花が長く楽しめるのは12~3月頃になり、切り花に適切な温度となることから、10~15日程度はキレイな花が楽しめると思います。

切り花はもらったときや買ってきてすぐのときはキレイなのに、2~3日くらい経つと元気がなくなると思う人もいるでしょう。

それは花の手入れをしていないのが原因になり、既に枯れてしまった可能性があります。

花を少しでも長持ちさせたいのであれば、あらゆる方法がありますので実践してみましょう。

花を長持ちさせるおすすめと言える10の方法を紹介します。

その①【茎を切る】

切り花を生ける際には茎を切ることになりますが、花瓶に生けていると、どうしても茎の部分がヌルヌルになり、水を吸い上げる力が弱ってしまいます。

水を吸い上げる力が弱ってしまうということは、人間で言えばご飯を食べられない状態にあたるので、花に元気がなくなってしまうのも頷けるでしょう。

切り花を少しでも長持ちさせたいのであれば、水切りをして栄養不足を解消してあげることが大切です。

水の量が多すぎて水に浸かっていたところが大幅に腐ってしまうようなときには、思い切ってザックリと短くカットして、小ぶりの花瓶に生け換えてあげるといいでしょう。

その②【余分なつぼみと葉っぱを切る】

切り花は根っこから切り離された時点で育つのが難しくなるので、切り花を生けるときは余分なつぼみや葉っぱを切り落として、つぼみや葉っぱなどの余計なものに栄養が吸収されないようにしましょう。

これらの部分に栄養を摂られてしまうと、花にまで十分な栄養が行き渡らなくなってしまうのです。

つぼみや葉っぱに関しては、茎の半分くらいのものはすべて取り除いてから花瓶に生けるといいでしょう。

その③【キレイな花瓶に活ける】

切り花は茎の切り口から栄養を補給するので、水が溜まる花瓶もキレイにしておく必要があります。

花瓶が汚いまま水を入れて花を生けてしまうと、毒の入った水に植物を入れているのと同じになってしまうので、枯れることを加速させてしまうのです。

そのため花を生けるときは、できるだけ花瓶をキレイにしたり、新しく買ってきた花瓶を用意して花を生けることがおすすめです。

その④【風通しがいいところに置く】

切り花を生けた花瓶を設置する場所は、ダイニングテーブルの上や玄関などを思い浮かべることが多いと思います。

花瓶を置く場所としては風当たりがいいところがおすすめになり、冷暖房が直接当たらないところ、気温の低いところは避けた方が良いと言われています。

冷暖房が直接当たってしまうと水が乾燥しやすくなり、花や葉っぱにも良くないので、冷暖房が当たらない場所に設置することがおすすめです。

玄関先は気温の上がり下がりが激しい場所なので、早く花が枯れてしまうこともあります。

花を設置するのであれば、適度に日が当たる場所や風の通り道となるようなところに設置するのがいいでしょう。

その⑤【毎日水を換える】

切り花にとって水は最も重要な栄養素になりますので、毎日清潔な水をあげるためにも、毎日水を換えておく必要があります。

花瓶に水が入ったまま何日も放置してしまうと、水の中に細菌が増えたり、茎が腐ってドロドロな水になることもあると思います。

茎が腐ると水を吸い上げることができなくなるため、栄養不足で花が枯れてしまうのです。

切り花の手入れはとても面倒なのですが、小まめに水を換える必要があり、最低でも1日に1回は水を換えてあげましょう。

水換えをしたときに根が腐っていると思ったときは、そのまま花瓶に生けるのではなく、腐っているところを水切りして、再度清潔なお水を吸い上げられるようにするといいでしょう。

その⑥【花瓶もしっかり洗う】

水を換えたときは花瓶の中に細菌が発生している可能性があるので、花瓶もしっかり洗っておきましょう。

花瓶を洗わずに水を入れてしまうと、水換えをしたこと自体が無駄になってしまい、どんどん根が腐ってしまいます。

花瓶を洗うときは水の中に細菌が発生している可能性があるので、食器洗い用で使っているスポンジではなく、花瓶を洗う専用のスポンジを用意して、花瓶についている細菌やコケなどをキレイに洗いましょう。

その⑦【花瓶の水の量を多くしない】

切り花には水が必要なのは言うまでもありませんが、水の吸い上げが良い花に関しては、水の量が多いと茎が腐りやすくなってしまうので注意が必要です。

水の吸い上げが良い切り花はチューリップやヒヤシンスなどの球根系植物ですが、こういった花を長持ちさせたいのであれば、花瓶に数cm程度の水を入れ、花を生けるといいでしょう。

一方で切り花の種類によっては水の吸い上げが悪いものもあり、紫陽花やバラなどは花瓶にたっぷり水を入れて生けることがおすすめと言えます。

切り花をもらった場合は生け方を調べて、お花屋さんで切り花を買ったときは店員さんに生け方などを聞いておくと、適切な水の量が分かると思います。

その⑧【水切りするときはハサミを清潔に】

水切りするときはハサミを使うことになりますが、色々な植物を切っているハサミを使うときには注意が必要です。

そういったハサミには細菌が付いている可能性があり、そのハサミで茎を切ってしまうと、別の花の茎にも細菌が付着してしまうことになり、結果的に清潔な水に換えたばかりの花瓶に、細菌が付着した茎を入れることで花瓶の中で増殖してしまいます。

そのため水切りをするハサミについても、洗ったものを使用することが大切です。

その⑨【延命剤を使って花に栄養をあげる】

切り花は延命剤を使うと、より栄養を吸収できるようになるため、花も長持ちします。

延命剤はホームセンターなどの園芸用品やお花屋さんなどでも販売されているので、好みのものを探したり、お店の人に聞いてみることがおすすめです。

その⑩【思い切って大幅に水切りする】

水切りは短めにカットして、茎がヌルヌルになってきたタイミングで再度水切りをするのが一般的です。

しかし茎が大幅に腐ってしまった場合には、思い切ってザックリと水切りをする必要があります。

腐ってしまった茎は元には戻りません。

そのまま花瓶に生けていても花が枯れてしまうだけですので、少しでも長持ちさせたいのであれば、思い切って水切りをして、清潔なお水を吸い上げられるようにしましょう。

切り花を長持ちさせるためには、様々な方法を試すことが大切です。

水を毎日換えたり、花瓶を洗う、水切りをするということは必須となります。

こういった最小限の方法だけでも行うことで、花もすぐには枯れなくなるでしょう。

茎が腐ってきたら思い切って水切りすることも大事になりますので、少しでも長持ちさせて切り花を楽しみましょう。

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