部屋を飾る時、何を用いて装飾をしているでしょうか。

例えば、彩の華やかな生花を飾る方もいれば、生命力を感じる観葉植物を飾る方、香りを重要視される方など様々です。

そんな中、最近注目を集めているのが「ソープフラワー」です。

「ソープフラワー」とは、その名の通り石鹸で作られたお花です。

昔から石鹸を用いたインテリア用品は色々ありましたが、ソープフラワーはさらに進化した、まるで本物のお花に見えるようなアイテムです。

知っているようで実は知らない、最近話題の「ソープフラワー」について紹介します。

・ソープフラワーとは何か?

「ソープフラワー」は、石鹸で作られたお花です。

今までにあった石鹸とお花のインテリアとしては、固形石鹸にピンを打ち、リボンで装飾したものに造花をアレンジメントして装飾する、というものがありました。

しかし、ここで言う「ソープフラワー」は、今まであった石鹸を用いた造花のアレンジメントとは印象の異なるものです。

まるで生花やプリザーブドフラワーのように、本物の花束やボックスフラワーとしてアレンジされたもので、いわゆる造花の一種として捉えられています。

ソープフラワーは、花びら一枚一枚が石鹸でできたパーツとなっており、それらを組み合わせて、まさに造花を作るように作りこんでいきます。

そのため石鹸のようなイメージではない、柔らかく表情のあるお花を作ることができます。

花びらパーツなどをそれぞれ作るので、カラーグラデーションなどのニュアンスがつけやすいというのも、ソープフラワーの柔らかさと可憐な印象を与えるポイントです。

石鹸というと、何となく固形の塊で硬いものを想像してしまいますが、ソープフラワーはそのイメージを一新する柔らかさと優しい雰囲気が特徴です。

アレンジ幅も広く、花束やボックスフラワーだけでなく、クマさんやうさぎさんなど可愛らしいフラワー人形にアレンジされたものなどもあります。

・ソープフラワーの魅力とは

ソープフラワーの最大の魅力は、ソープが持つ優しい香りです。

可愛らしいお花に、ほんのりと優しい香りが空間に広がります。

造花であるため色の展開が幅広く、実際のお花にはないような再現、レインボーやラメを用いるなど華やかでイベントの演出効果もあります。

生花ではないため、水やりやお手入れの手間がないので、忙しい方や留守がちな方にも安心です。

プレゼントしてそのままインテリアにすることができ、花瓶に挿し直す必要がないため、年配の方にも喜ばれます。

生花やプリザーブドフラワーは高価なものが多く、アレンジメントをすると少し高額になってしまいますが、それに比べるとソープフラワーは比較的リーズナブルであるということも魅力のひとつです。

・ソープフラワーのバリエーション

ソープフラワーの魅力に、バリエーションの多さがあります。

それぞれに異なる表情を見せることができます。

①ブーケタイプ

ブーケタイプは、まるで本物のお花で花束を束ねたようなリアルなソープフラワーです。

演奏会などの際に実際に手渡す時にも華やかで、そのまま横たえ、ディスプレイしても華やかです。

生花と違い、ボリューム感や統一感を出すことができ、豪華なブーケもアレンジできます。

②アレンジメント

華やかで飾りやすいアレンジメントは人気があります。

活ける器によってナチュラルにもモダンにも、和テイストでも洋テイストにもイメージをチェンジすることができます。

モダンなイメージを作る場合には、陶器の器などを用いると、すっきりした都会的な雰囲気のアレンジになります。

逆にバスケットタイプに活けることで、ナチュラルで柔らかい印象を与えることができます。

漆風の器や和柄の器に入れると、和テイストになります。

③リースタイプアレンジ

ソープフラワーは、リースにアレンジすることも可能です。

部屋の入り口や、トイレの壁などのポイントにも最適です。

クリスマス風やお正月風にアレンジして、クリスマスリースや正月飾りにも新鮮です。

④ボックスフラワー

最近ではフラワーアレンジメントも多様になり、お花を短くカットして箱に詰め、まるで宝石箱のようにアレンジするアレンジメントも、とても人気を呼んでいます。

ソープフラワーでも、ボックスアレンジメントが可能です。

ソープフラワーの持ち味の美しい発色の色とりどりのお花が、箱いっぱいに散りばめられた様は可憐の一言です。

そして、箱を開けると広がる柔らかい香りにも癒されます。

⑤ユニークアレンジメント

出産祝いや開店祝いなどでは、華やかなアレンジメントが人気です。

クマやウサギのスタイリングフォームを用いてアレンジを行うと、可愛らしいクマやウサギといったデザインのアレンジメントができます。

ブルーで作ると男の子に、ピンクで作ると女の子の出産祝いに最適なギフトになります。

結婚式のディスプレイに、サムシングブルーのアレンジメントなど幅広くアレンジができ、また長く楽しめるので思い出の余韻を楽しむことができます。

・ソープフラワーはどれくらいの期間楽しめるのか

生花と違いソープフラワーは、その香りや美しさをお手入れなしで長期間楽しめることから人気があります。

だからと言って、永遠というわけではもちろんありません。

では、一体どれくらいの期間楽しめるのでしょうか。

ソープフラワーは保存の状態にもよりますが、数ヶ月から一年ほどの期間、楽しむことができると言われています。

ただし、香りはもう少し早く薄れていき、3ヶ月程度で徐々に香りが薄れてきます。

香りがなくなった場合には、お気に入りの香りをコットンなどに含ませて、そっと潜ませてもいいでしょう。

色目などの美しい状態は1年程度は続きますが、やはり直射日光や極端に高温になる場所、湿度の高い場所には不向きです。

家電などの近くに置いておくと、思いがけず高温となってしまう場合があるので気をつけてください。

・ソープフラワーは石鹸として使用できるのか

ソープフラワーというだけあって、お花の美しさを楽しんだ後は石鹸として使えるのかですが、答えは「NO」です。

基本的にソープフラワーは、石鹸として手や顔を洗うのには不向きです。

特別に石鹸として用いることが可能なものもあるようですが、基本的には「観賞用」としてとらえておきましょう。

ボックスに入ったものなどで「石鹸」として販売されているものもあり、混同してしまいがちですが、観賞用ソープフラワーをギフトとして送る場合には、特に年配の方へは一言添えても良いかもしれません。

・ソープフラワーを手作りしてみましょう

ハンドメイドで、自分好みのソープフラワーを作ってみるのも楽しいです。

必要な材料は、石鹸素地、精製水、コーンスタート、カラージェル、香料、成形道具です。

ソープ素地に70度に温めた精製水を静かに注ぎ入れ、染み込ませます。

しみこんだら、石鹸素地を潰すようにこねて練ります。

コーンスターチを混ぜこねます。

パーツごとに分け、好みの香料や染料で色や香りをつけます。

花びらのパーツを作り、組み合わせや好みのお花の形に成形します。

同じように葉っぱも作ると、華やかに仕上がります。

・まとめ

見た目にも可愛らしいソープフラワーは見ているだけでもウキウキしますが、長く香りも楽しめるということも魅力です。

花束を渡したいような華やかなシチュエーションに、一味違ったギフトとして喜ばれます。

可憐なソープフラワーは部屋の雰囲気を明るくして、お手入れが不要ということから年配の方へのギフトとしても使いやすいでしょう。

送る方へのイメージを膨らませ、好きな色や雰囲気に合わせたアレンジメントをプレゼントしましょう。

お気に入りの香りや、思い出の香りを纏わせるのも良いかもしれません。 インテリアの幅も広がります。