サクマ フラワーノート

意外と多い夏の花「向日葵」の種類

夏の花と聞いて、まず最初に頭に思い浮かぶのは「向日葵」ではないでしょうか。

向日葵と一言で言っても、たくさんの種類があります。

大きな向日葵はもちろん、花が小さい向日葵や背の低い向日葵など、種類によって花びらの色や花びらのつき方が様々です。

皆さんがよく知っている向日葵から、あまり知られていない向日葵まで、色々な種類を紹介します。

種類によって草丈や花の直径、特徴などが全く異なるので、種類を覚えるとより向日葵が好きになるかもしれません。

園芸用の向日葵を探している方やプレゼントする向日葵を探している方は参考にしてください。

○向日葵と向日葵と言えば夏だと連想する人が多い

向日葵は夏を象徴する花でもあり、「向日葵=夏」とイメージする方も少なくありません。

また、向日葵が好きな人の割合は大変多く、「元気になれる」や「華やかで気分が明るくなる」、「美しい」というイメージを持っている人が多いです。

向日葵は空に向かって真っすぐ伸びた茎の先に大きな花を咲かせるのが特徴で、黄色の他にもクリーム色や赤など様々な品種が登場しています。

向日葵は野生種で約60種類ある

向日葵は北アメリカ大陸で誕生し、ネイティブ・アメリカンの食物として栽培されていたのが始まりと言われ、たんぱく質と脂肪を豊富に含んでいたことから栄養分として重宝されました。

その後、コロンブスがアメリカ大陸を発見した16世紀に向日葵の種がスペインに持ち込まれ、17世紀にかけてフランスやイギリス、ロシアなどへと広がっていきました。

現在、世界中で自然に成長する野生種は約60種類あると言われています。

この数に園芸用として品種改良された向日葵なども加えると、約100種類程度の向日葵が存在しているのではないかと考えられています。

向日葵は大きく3つの種類に分かれている

世界中にたくさんの種類が存在する向日葵ですが、大きく分けると「園芸用」、「食用」、「油糧用」などの3つに分けることができます。

園芸用は種や苗から育てて鑑賞するための品種で、野生のものと比べると茎が短くて花の大きさが小さいもの、八重咲きや珍しい色の花をつけるものもあります。

食用の向日葵は栄養が豊富でスーパーフードとしても知られている品種で、観賞用の向日葵と比べると種が大きいのが特徴です。

油糧用については向日葵から油を採取し、美容や健康食品などに使われている種類を表しています。

向日葵は種類によって花の咲き方や花の付き方など特徴が異なります。

そこで、品種による向日葵の特徴について紹介します。


グッドスマイル


グッドスマイルは一般的な向日葵よりも茎が短く、草丈が12~45cm程度、花の直径は8~16cm程度と園芸に向いている種類です。

こちらの品種は花弁が濃い黄色で、中心部分が黒褐色となっているのが特徴で、花粉が全くでなくて黄色と黒のコントラストが非常にきれいな向日葵です。


ソリータ


ソリータは草丈が50~70cm程度で、花の直径は12cm程度です。

こちらの種類は細かい花びらがたくさん咲くのが特徴で、黄色の花弁で花芯がオレンジ色をしています。


小夏


小夏は草丈が25cm程度になり、コンパクトなミニ向日葵として知られています。

こちらも花粉が出なくて花持ちが良くて園芸用に向いている種類です。


テディーベア


テディーベアは草丈が70cm程度で、八重咲きの品種です。

一般的な向日葵の花とは違い、円形で全体的に花びらを咲かせるためテディーベアのぬいぐるみをイメージさせることから、この名前が付けられました。

花全体がモコモコしているのが特徴で、向日葵としてあまり認識されていない種類です。


イタリアンホワイト


イタリアンホワイトは一般的な向日葵に比べ、クリーム色のような淡いカラーの花びらを咲かせるのが特徴です。

花芯はチョコレートのようなカラーをしていてコントラストが美しく、涼しげで爽やかな印象を与える向日葵です。


ゴッホの向日葵


こちらの種類はゴッホが描いた向日葵によく似ていることからその名がつけられ、一重や半八重、八重など色々な形で花を咲かせるのが特徴です。

ゴッホの向日葵は園芸用としても種や苗などが販売されていて、草丈150~180cm、花の直径が15~20cm程度の大きな花を咲かせます。

一般的な向日葵よりもオレンジ色が濃くて、花芯が黒っぽいカラーをしています。


レモン エクレア


レモン エクレアは透明感がある淡い黄色の花びらを咲かせるのが特徴で、半八重咲きのお洒落な種類となっています。

外側の花びらがカールして咲くのもひとつの特徴で、非常に珍しい品種です。


プロムカットプラム


プロムカットプラムはプラム色の花弁と花びらがクリーム色になる2色咲きの向日葵なのが特徴です。

花びらのカラーがオレンジや黄色系ではないため向日葵だと思われないこともあるのですが、花は向日葵と同じ形をしています。

茎が丈夫で長く、草丈は1.4~1.7m程度の大きな向日葵です。


ムーランルージュ


ムーランルージュはアメリカのテキサス州生まれの少し珍しい種類です。

草丈は1.6~2m程度で、花の直径は10cm程度になり、濃いチョコレートのような色合いをしているのが特徴です。

枝分かれしてたくさんの花を咲かせるので、園芸用や切り花、ドライフラワーとしても人気の向日葵です。


コング


コングは向日葵の種類の中でも草丈が3mにもなる巨大な品種です。

花の直径は30cm程度と言われていて、黄色い花びらに茶色の花芯をしています。

多くの人が連想する向日葵に近いシルエットをしています。


サンゴールド


サンゴールドはスプレー上にわき枝が広がるのが特徴で、花びらは鮮やかな濃いオレンジ色をしています。

こちらの種類は草丈が140cm程度で、鑑賞期間が長い向日葵となっていて切り花にもおすすめです。


プラドレッド


プラドレッドは草丈が1.2~1.4m程度で、花の直径が15cm程度と比較的大きい向日葵です。

濃赤色の花びらをつけるのが特徴でもあり、枝分かれも良くてたくさんの花を咲かせることから園芸や切り花におすすめです。


モネの向日葵


モネの向日葵は草丈150~180cm程度で、花の直径が15cm程度になります。

鮮やかなレモンイエローの花びらをつけ、花芯はグリーン色をしているのが特徴です。


サンリッチ


サンリッチは草丈が長くて、花の直径が8~10cm程度の向日葵です。

こちらの種類はまっすぐに上を向くため、ラウンドアレンジやブーケなどに最適とされています。

サンリッチには色々なカラーがあるので、好みに合わせて選べるのも特徴のひとつです。


サマーサンリッチ


サマーサンリッチはサンリッチと特徴が似ているのですが、淡い黄色の花びらと黒褐色の花芯のコントラストがとても美しい向日葵です。

茎が硬くて丈夫、完全1本立ちの無分枝タイプなのが特徴で、種から簡単に育てることができるため、園芸用の向日葵としても人気があります。

向日葵と言っても草丈や花の直径、花びらや花芯のカラーも全く異なります。

向日葵には園芸用や食用、油糧用などの種類があり、野生種や品種改良されたものなどを含めると、世界中に約100種類の向日葵が存在していると言われています。

街中や畑、お花屋さんや園芸店などで向日葵を見かけた場合は、どんな種類なのか、どんな特徴があるのかを詳しく見ると、向日葵を見るのがもっと楽しくなるのではないかと思います。

園芸用で向日葵を探している方や、プレゼントとして向日葵の花をプレゼントしようと思っている方は、草丈や花の直径、特徴などから好みの向日葵を見つけてはいかがでしょうか。

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