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お正月に飾る花

お正月の前になるとスーパーやホームセンターなどで見かけるのが「お正月飾り」です。

お正月飾りは縁起の良いものとされていて、新年を迎える前に門松やしめ飾り、鏡餅などを玄関先に飾るのが日本の伝統として受け継がれています。

門松は販売されているものもあるのですが、自分好みのものがない場合は手作りで理想の門松を作り、神様をお迎えするのもいいでしょう。

お正月飾りはホームセンターやスーパーで購入される方が多いと思いますが、お花屋さんでもお正月に飾るのにふさわしいお花を用意しています。

門松をお花でアレンジしてお正月感を強くしてみるのもおもしろいですね。

お正月飾りはいつからいつまで飾る?

お正月飾りは末広がりの八という意味から、12月28日から飾るのが一般的です。
29日は苦を連想させること、31日は一夜限りとなりますので、お正月飾りを付けるのは避けましょう。

お正月飾りをしまう時期は関東や関西によって異なり、関東の場合は1月7日、関西では1月15日にしまうのが一般的とされています。

○門松を玄関先に飾る意味
門松は本来、門に立てる松のことを表していて、歳神様(年神様)を迎える際に「我が家はここですよ」という印として、玄関先に門松を飾るようになりました。

江戸時代では町内のものが一手に引き受けて松を用意し、1件1件家を回って正月飾りの世話をして歩いていたことから、一昔前まではその風習が残っていて、門に飾る松を自分たちで取りに行っていたこともあったそうです。

時代の流れとともに門松はどんどん変化していて、財力を表現したい、大きなご利益を預かりたいという思いから大型化しつつあります。

また近年は集合住宅などで玄関先に門松を立てられないケースも少なくありません。
門松を玄関先に設置できないときは、内側でもいいとされていますのでインテリアのように飾れる小型の門松を用意して、下駄箱の上などに設置しましょう。

○門松はアレンジメントできる
お正月シーズンが近づいてくるとスーパーやホームセンターなどで見かける門松は、サイズが大きすぎて置き場に困ったり、どれも同じようなデザインばかりで本当にご利益があるのだろうかと思ってしまうこともあります。

大きなご利益を預かりたいと思う気持ちを込めて、門松をアレンジメントして飾るのもいいでしょう。

門松を手作りすることで新たな気持ちで歳神様を迎えることができ、周りの家とは違ったお正月飾りとなるので、歳神様にも「自分の家はここですよ」と示すいいアイテムになります。

手作りの場合はサイズ感を考えることで、玄関先の小スペースにも門松を立てられるようになるなど、様々なメリットがあります。

玄関先には門松を飾れないけど、下駄箱の上になら飾れるという家庭は玄関のインテリアとしても使える可愛らしいアレンジメントを作りましょう。

○門松を作るために必要なアイテム
門松を手作りする場合は、まず素材を用意しなければなりません。

門松には竹の先端を斜めに切った「そぎ」、そして真横に切った「寸胴」の2種類があります。
大体の場合は竹の先端を斜めに切ったものを見かけることが多いと思います。

昔のように自分で松や竹などを切ってくることは難しいので、100円均―やホームセンターで販売されているものをバラシて作るのがおすすめです。

土台となる入れ物を用意し、竹が動かないように固定するものやその周りに装飾するお花やお花を生ける際のオアシスなども用意しておきましょう。

また水引と言う和紙と糊で作られた紐のようなものをアレンジメントで使うのもおすすめです。
水引は魔よけや人と人を結びつけるという意味があり、水引のゴールドがアレンジメントと相まって、よりゴージャスで華やかな印象に仕上げることができます。

門松のアレンジメントにおすすめのお花

門松を手作りする際は縁起が良いとされているお花を使うことがポイントです。
菊は豊かな芳香と気品高い姿から邪気を払い、長寿延命の効能があると言われています。

お花のカラーも赤やピンク、黄色や白など豊富で、お正月飾りということもあり紅白カラーで門松を飾っているものいいでしょう。

菊は大輪から小輪まで様々ですので、バランスを見ながら色々なカラーを門松に活けたり、鮮やかなカラーで目立ちやすくすると歳神様にも分かりやすくなるかもしれません。

また千両や万両、南天なども縁起の良い植物として扱われており、日本のお正月飾りには欠かせないアイテムです。
千両や万両などは「両」が通貨単位として用いられてきた歴史もあり、金運の願掛けとしても用いられています。

南天は難を転じるという意味があり、魔よけとしても用いられているため、門松を手作りする際は千両や万両、南天などもアレンジとして加えましょう。

○葉牡丹も縁起の良い花
葉牡丹は玄関先によく飾られているお花で、江戸時代からお正月飾りとして使われてきました。

もともとは牡丹が縁起が良いとされていたのですが、高価で手に入りにくいことから見た目が牡丹に似ている葉牡丹が使われるようになり、価格もボタンに比べて安いということもあり親しまれるようになりました。

葉牡丹は祝福や利益などの意味があり、お正月などのお祝い事にもピッタリとされています。
門松をアレンジメントするときにも活用してみましょう。

○ユリやオンシジウムを使えば豪華な門松になる
ユリは凛としていて、アレンジメントにも向いています。

ユリのお花を加えることで正月にふさわしいボリューム感のある門松を作ることができ、豪華な雰囲気になるのでお正月飾りにピッタリです。

オンシジウムはアレンジメントに1本加えるだけで、一気に華やかな印象になります。
玄関先や下駄箱の上などに、ユリやオンシジウムなどのお花を添えた門松で新年を迎えましょう。

門松の処分方法

門松は全国各地の神社で行われているどんど焼きやお炊き上げなどで燃やすのが一般的です。

また自分が住んでいると地域ではどんど焼きやお炊き上げを行っていない、持って行くのが面倒という場合は自宅の庭で燃やして処分することもできます。

門松を燃やす習慣がない地域ではお塩で清めてから新聞紙などにくるみ、燃えるごみとして捨てましょう。

アレンジメントで門松を作った場合でも、歳神様の安息所として玄関先や玄関の下駄箱などに祀っていたため、粗末に扱わないように注意しましょう。

スーパーなどで販売されている門松と同様に扱い燃えるごみとして出したり、翌年も門松をアレンジしたいときはお花とお花を活けていたスポンジのオアシスのみを燃えるごみとして出し、竹の部分や土台にした入れ物などはきれいにして、湿気の多いところを避けて大切に保管しましょう。

門松の竹や土台の入れ物が残っていれば、アレンジメントで使うお花を用意するだけで済むので、翌年の材料費を抑えることができますし、低予算でアップグレードさせた門松を玄関先や下駄箱の上などに飾れるようになります。

お正月飾りはスーパーやホームセンターなどで購入しなくても、材料さえあれば自分でアレンジメントすることができます。

門松の場合は竹を用意するのが大変だと思いきや、最初だけ門松を購入すれば、後は使いまわしも可能です。

毎年のように門松を変えたい方はお花屋さんで切り花などを購入し、自分の好みに合う門松を作りましょう。

お正月シーズンに近くなればお花屋さんでも菊や葉牡丹、千両やユリなどを購入することができますので、今年のお正月飾りは自己流で門松を作ってみてはいかがでしょうか。

アレンジメントすることで好みのサイズに仕上げることができ、玄関先の小スペース飾ることができます。

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