サクマ フラワーノート

梅雨の季節にアジサイ鑑賞

梅雨時期に咲く花と言えば、アジサイの姿が一番に思いつきやすいのではないかと思います。

身近な花として日本人にも良く好まれているアジサイですが、瑞々しい花弁は鑑賞することはもちろん、カメラに収めるのにもぴったりの題材です。

そこで魅力いっぱいのアジサイの名所と、アジサイを写真に収める時のコツなどを紹介していきます。

行楽の季節、カメラを片手に散歩を楽しみたい時には是非参考にしてください。

・アジサイを綺麗に撮るコツ。周囲の風景も一緒に写すことがおすすめ

アジサイは近影で撮ると、たくさんの小さな花が画面いっぱいに写りこんでとても綺麗です。

細部までカメラに収めることで花びらの微妙なグラデーションや斑点、タイミングにもよりますが、水滴が花びらの上で煌めく様なども写すことができます。

アジサイにもたくさんの種類があり、花びらの形を個別に楽しみたいという時にも近影はおすすめですが、近影を楽しんだ後は是非周りの景色にも注目してみましょう。

アジサイはアップで撮影しても非常に見ごたえのあるお花ですが、周りの景色も一緒に切り取ることによって、その場所にしかないストーリーを作ることができます。

例えば、道端に生えているアジサイでも周りの景色を一緒に写すことによって、そのアジサイがどういう場所で育ってきたのか、ということを一緒に記録することができます。

写真映えする神社の境内に生えているアジサイや、ちょっとしたアンティークな建物の脇に生えているアジサイなどは、建物を一緒に撮影することで、よりドラマチックに撮影することができます。

アジサイをメインにするのか建物をメインにするのかによっても、写真のコンセプトの選択肢が増えてくるので、是非色々な距離感でアジサイの撮影を楽しんでください。

・アジサイ撮影に小道具を用意する方法

アジサイと言えば誰もが梅雨の時期を思い浮かべると思いますが、よりそのイメージを高めるために傘などの小道具を使用する方法があります。

例えば、アジサイのバッグに開いた傘をさり気なく差し入れたり、閉じた傘を横に置くことで雨上がりの表現も行うことができます。

他にも、実際に雨が降った後に水たまりに反射するアジサイなども撮影できます。

こちらの写真は、住宅街などでも比較的撮りやすいショットなので、是非挑戦してください。

水たまりの写真を撮る角度によっても、アジサイと空を一緒に写すことができたり、ウユニ塩湖のように鏡みたいに映るアジサイの姿を撮影することができます。

・家族や友人と一緒にアジサイを撮影する

人物と一緒にアジサイを撮影する方法もあります。

もちろんアジサイをバックに家族写真、友達写真を撮るなども、とても素敵なことです。

記念撮影の題材としても、アジサイは見ただけで撮影した季節が分かりやすく、記録映像としても特に重宝しやすいのではないかと思います。

それだけではなく、傘を指す子供の姿や親しい人との相合傘など、アジサイを小道具として、それぞれの人物像を際立たせる撮影もしやすくなります。

集合写真を撮ったり、日常の何気ない瞬間を撮影したり、思い思いの写真撮影を楽しんでください。

以下では、アジサイ撮影にぴったりな関東でおすすめのアジサイの名所を紹介します。

・鎌倉・埼玉にあるアジサイの名所

①あじさい寺、明月院(めいげついん)

明月院は、神奈川鎌倉市山ノ内にあるあじさい寺として有名なお寺です。

1268年頃に建立されたお寺であり、関東十刹の一位に位置するなど、非常に規模の大きなお寺としても知られています。

そんな明月院では境内に数千本のアジサイが植えられており、その鮮やかな青は明月院ブルーと呼ばれています。

境内を彩る濃い緑色がどこまでも続き、しっとりとした空気感を堪能させてくれます。

②鎌倉の西方極楽浄土と呼ばれる花々が咲き乱れる長谷寺

長谷寺は、神奈川県鎌倉市長谷にある坂東三十三所観音霊場の第四番に数えられるお寺です。

奈良時代建立ということで非常に歴史の深いお寺になり、さらに境内を通年を通して咲き誇る花々の彩から、西方極楽浄土という名前でも親しまれています。

梅雨時期には約40種類、2500株のアジサイを堪能することができ、境内に設けられた小道の脇を飾るアジサイのグラデーションは見事です。

1月から12月すべての季節にかけて様々なお花が楽しめるお寺なので、梅雨の時期以外にお花を楽しみたいという時にもぴったりです。

③広々とした公園でアジサイの撮影と散策を楽しめる権現堂公園

埼玉県幸手市大字内国府間にある権現堂公園(ごんげんどうこうえん)は、埼玉県営の都市公園として運営が行われています。

桜の名所としても有名なこちらの公園は、梅雨の時期になると100種、約16,000株のアジサイを楽しむことができます。

桜が終わってからも楽しめる花ということで植えられたアジサイですが、現在では桜に負けず劣らずの花の名所として親しまれています。

あじさいまつりも開催されており、その時期には露店などの出店が出店することもあります。

他にも秋には曼殊沙華、冬には水仙と、四季を通じて様々な花を楽しむことができる名所です。

多目的運動広場もあるので、芝生の上でのんびりと散策を楽しむこともでき、家族連れの方にもおすすめです。

・東京にあるアジサイの名所

①白やピンクのアナベルを楽しめる東京サマーランド

東京都あきる野市上代継にある東京サマーランドでは、6月中旬頃からアナベルの雪山にあるアジサイが咲き誇ります。

同時期頃から「あじさい鑑賞」というイベントも開催されており、園内にあるアジサイをたっぷりと堪能することができます。

アナベルの雪山では約3000株のアナベルが咲き誇りますが、こちらは特にアジサイとしては珍しいピンクと白のコントラストを楽しむことが可能です。

とても可愛らしいお花で近くには町を眺望できる場所もあり、ちょっとしたレジャーにもおすすめです。

園内を周るハイキングコースも敷設されているので、散歩をしながらゆったりとアジサイ鑑賞、アジサイ撮影を楽しんでください。

園内全体としても約60品種、約15,000株のアジサイを鑑賞することができます。

②あじさいまつりを楽しむ!高幡不動尊金剛寺

東京都日野市高幡にある高幡不動尊金剛寺では、六月の初旬頃からあじさいまつりが開催されています。

約200種類以上、7500株くらいのアジサイが植えられており、境内を彩る様々な種類のアジサイを楽しむことができます。

大宝年間(701年)以前には既に建立されていたとも伝えられる境内は、古式ゆかしい荘厳な建物が立ち並んでおり、朱色に塗られた五重塔などアジサイ撮影にもぴったりです。

新選組ゆかりのお寺としても知られており、境内には土方歳三の銅像も建てられています。

・まとめ

アジサイの撮影方法のちょっとしたコツと、関東にあるアジサイの名所を紹介しました。

アジサイの開花はその年によっても変わってきますが、それぞれお寺や施設の公式サイトなどから、詳細な開花案内を閲覧することができます。

場所によっても育てられているアジサイの種類は多岐にわたるので、アジサイに興味のある方はお気に入りのアジサイを見つけてください。

アジサイは非常に華やかな花ですが、それと同時に身近な花でもあります。

じっくりと観察することで、今まで気が付かなった新しい魅力も発見できるのではないでしょうか。

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